一つの世界

これもまた一つの世界

涕は雨の夜に溶け行く夢のごとし

零れ落ちては消え行けど、隠しきれずに溢れ出づれば拾ひ

慟哭は静けきを破れど、心は声をあげず

惑ひは埋もれ、願ひはやみ、残るは偽りの温度のみ